8年ぶりに地形萌えする地形を等高線で表して、手ぬぐいを作りました。
手捺染(てなっせん)という裏面が白くならない製法で、1色ごとに型を作り色糊をスキージーと言われるへらで生地に刷り込んでいき、一枚一枚丁寧に作っていただきました。
今回のエリアは、南アルプス、赤石山脈の盟主、百名山でもある赤石岳。赤色(蘇芳)は赤石岳周辺に見られるというチャート(岩石)をイメージし、青色(鉄紺)は、夜が明ける前に赤石岳を目指した道中の暗い、でも真っ暗ではない空の色をイメージしました。
なぜ等高線柄にしたの?
地図や山好き・ナビゲーションスポーツ好きなひとなら、地形や高さを表す等高線はおなじみでしょう。ピーク、尾根、谷、鞍部、急斜面、緩斜面が読み取れます。アウトドアグッズに目をやると、思うより等高線をモチーフにしたグッズがあるのですが、よく見ると整合性あるように描かれてないことが多い。
そこで実際にある山域の地形をきちんと等高線で表したグッズを作りたいと思うようになりました。等高線が読めてしまうゆえのこだわりです。
なにが地形萌えなのか
赤石岳の標高は3121m。急峻な山域ながら、赤石岳から西に続く百閒平までの稜線は、なだらかなエリアなのです。
手ぬぐいを広げてみましょう。今回の手ぬぐいは等高線間隔20mで作っています。20m高くなるごとに等高線を引き、高さと地形を表します。等高線の間隔が狭いほど急斜面、広いほど緩斜面になります。こう見ると急峻なエリアながら、稜線は比較的なだらかなのがわかるでしょう。まずは地図から、なだらかな地形があることに気づいて萌えてしまいます。
そして実際にその稜線を歩いていくと!地図に描かれた等高線どおりの平ら地形がででーんと広がるのです!これに萌え!!
ぜひ等高線からその風景を思い浮かべて妄想登山をしてみましょう。
実際はこのような感じです。険しいアップダウンの中にこんな平らな場所が出てきたら萌えませんか?(クリックすると写真が大きくなります)
山岳雑誌でも何度か地形萌えするエリアとして紹介したことがあるのですが、今回制作するにあたり、まず最初に浮かんだのがこの赤石岳から百閒平の稜線でした。
ほかにも萌え要素のある赤石岳
このエリアにしようと思った理由がもう1つあります。赤石岳山頂付近には一等三角点”赤石岳”があるのですが、一等三角点としては国内最高所にあるのです!これに萌え!富士山ではないのですよ。(富士山(剣ケ峰)は二等三角点)
地図製作のために位置を確定しようと重要な役割を果たした三角点、しかも赤石岳が一番標高が高い一等三角点だなんて。明治22年、人力のみで何十㎏とある標石を運び設置したことにもうるっとしてしまいます。ロマンです。
残念ながら今季はこの領域の山小屋は閉まっているため訪れるのはなかなか難しいかもしれませんが、この等高線と写真をみながら妄想登山でお楽しみください。
この手ぬぐいが山や地図が好きなかたに、また難解と思われがちな等高線を理解するのにちょとした補助となればうれしいです。
New!! 地形萌え手ぬぐい 赤石岳(赤・青)
●カラー 蘇芳(赤)、鉄紺(青)
●素材 綿100%
●サイズ 35cm x 90cm
●日本製
●製法 手捺染
手捺染(てなっせん)という裏面が白くならない製法で、1色ごとに型を作り色糊をスキージーと言われるへらで生地に刷り込んでいき、一枚一枚丁寧に作っていただきました。
#写真と実際の色は若干異なる可能性があります。ご了承ください。
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端は切りっぱなしのため使い始めはほつれがありますが、自然に落ち着きます。特殊染色のため、水洗いや摩擦に寄り色落ちすることがあります。選択はできるだけ手洗いでおこない、洗濯機では洗濯ネットのご使用をおすすめします。
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